
大人の矯正治療との違いは、成長があるということです。
具体的には頭蓋は6歳の段階で、成人の90%以上成長しています(上顎を含めた上顔面と考えていただければいいと思います)。
それに対して下顎はやや遅れて成長することになります。また女子と男子の性差もあります。

この時期の矯正治療は
顎の位置が前後・左右・上下のズレなどの改善
永久歯が生えるスペースの確保
早期接触(歯の位置がずれてスムースに咬めない)の改善
を主に行います。
永久歯を並べるのは次のステップです。第二大臼歯(7番目の歯)が生えてからマルチブラケット治療を開始するのが望ましいです。
お子様の矯正治療は成長・発育という未来を予測しながら治療をすることになります。
必要な処置を適切な時期に行い、不必要な処置はせずに経過観察することも治療の一環です。

健康な歯を抜くというのは、出来るだけ避けたいものです。適切な時期から矯正治療を始めることにより抜歯の確率はかなり下がると考えます。
ただ、きちんと検査して、問題点を明確にし、それにどう対処するのかを考えなくてはなりません。
ひとりひとり適切な治療目標・方針を決めることが最も重要と考えます。
歯を抜かない事を治療目標にしてしまうと、かみ合わせの安定が悪くなったり、顔貌が悪くなったり、顎関節に悪影響が出ることもありますので、
適切な矯正治療をしましょう。